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STORY 26

作者: 笠井未久
last update publish date: 2026-06-13 07:00:07

昔はキラキラとしたシャンパンに、ドレス、高級な料理を食べながら出会った私たち。

 今は、あの頃より穏やかな笑みで、コーラを飲んでいる。

 遠くから見ていた時よりも、一夜を過ごした時よりも、一番近くにいる気がする。

 ドキドキとしてしまう自分の気持ちをごまかすように、私はスプーンを口に運ぶ。

 確かにいつも、味など二の次でお腹が膨れればいいと思っていた。

 こんなゆったりとした気持ちで、外食をしたことなどなかったと思う。

「おいしい」

 そう口にすると、恭弥さんは嬉しそうに微笑んだ。

 その後、私たちはゆっくりと水族館を見て回った。

 途中、弥生はベビーカーでぐっすり眠ってしまったこともあり、ふたりきりになってしまったが、もう気まずくはなくなっていた。

 恭弥さんがベビーカーを押して、一緒に見て回る。まるで高校生のデートのようだが、とても楽しい。

「これ、咲良に似てないか?」

 ゆったりと水槽を泳ぐフグを指さす。

「え? 

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